2017/05/17

ワールドゲームズ日本代表シンクロペア決定

2017年5月12日に行われた「第4回全日本トランポリン競技年齢別選手権大会」にて「ワールドゲームズ」の日本代表ペアが決定しました。


ワールドゲームズとは


国際ワールドゲームズ協会(IWGA)主催、国際オリンピック委員会(IOC)後援で4年に一度、夏季オリンピック・パラリンピック競技大会の翌年に開催される大会です。

4年毎に開催されるワールドゲームズ大会は、世界最高レベルという基準で各競技の国際スポーツ連盟(IF)によって選ばれた選手たちによって馴染みの深いスポーツから目新しいスポーツまで、約10日間にわたって熱戦が繰り広げられます。

今回は、2017年7月20日~30日(開会式 7月20日 / 閉会式 7月30日)の期間で、ポーランド共和国(ヴロツワフ)で開催されます。


ワールドゲームズ最終選考会


男子・女子の両方を通して、日本代表を勝ち取ったペア以外は、演技を中断しており、この選考会におけるプレッシャーは大きいものだったと思われる。
また、選考会を実施したタイミングも、大会全体プログラムの一番最初であったり、今年からH得点が採用された最初の大会であることもプレッシャーを大きくしたものと思われます。

観戦していて、伊藤選手、中野選手の中断は、例えオリンピックに出場した経験をもってしても、克服しきれない難しさがトランポリン競技にはあると思わされる一場面であった。

見事、日本代表を勝ち取った両ペアには、7月に向けて更に完成度を高めてもらい、選手自身が納得のいく結果を持ち帰ってもらえたらと思います。

選考結果: 男子 石川大和(金沢学院)・中園高登(金沢学院)ペア


予選3位だった池野・藤田ペアが、藤田選手の怪我により棄権してしまい、2組のペアによる選考となった、前評判はオリンピアンペアの伊藤・棟朝ペアでしたが、選考会では伊藤が2本とも演技を中断する事態となり、石川・中園ペアが日本代表となった、若干の消化不良ではあるが、石川・中園ペアは予選(全日本選手権)を上回る得点を獲得しての日本代表であり、ワールドゲームズが行われる7月までに更なるレベルアップが期待できる若手ペアとも言えます。


選考結果: 女子 佐竹玲奈(アポロメディカル)・土井畑知里(三菱電機)ペア


日本体育大学時代からシンクロ競技では抜群の強さを誇る佐竹・土井畑ペアが、日本代表となった。他のペアが演技中断するなかで、このペアだけは最後まで中断することなく演技を終えたことが勝因となった。7月のワールドゲームズでも安定した演技を武器に十分な成果を持ち帰ることが期待できるペアだと確信しています。

男子予選通過ペア


予選1位 伊藤正樹(東栄住宅)・棟朝銀河(エアリアルドリーム)
予選2位 石川大和(金沢学院)・中園貴登(金沢学院)
予選3位 池野友崇(日本体育大学)・藤田隆之介(日本体育大学) 

女子予選通過ペア


予選1位 佐竹玲奈(アポロメディカル)・土井畑知里(三菱電機)
予選2位 森ひかる(金沢学院)・中野蘭菜(星稜)
予選3位 宇山芽紅(金沢学院)・高木裕美(金沢学院)


2017/04/26

第4回全日本トランポリン競技年齢別選手権大会のスタートリストを発表

4月24日に「第4回全日本トランポリン競技年齢別選手権大会」のスタートリストが発表されました。

ここでスタートリストを知らない方へ説明させていただきますと、スタートリストとは、大会に参加する選手の名簿のようなものです。

このスタートリストが発表されることで、選手は自分の参加する部門に何人の選手が参加しているかわかり、自分の順番が分かります。

そして、私のような観戦者にとっては、気になっている選手たちが大会に参加しているのかが初めてわかるリストともなります。

昨年度は、選手にとって全く理解できない事件を日本体育大学が起こしました。
私は、このことが耳に入ってから、これまで気にしていなかった小中学生の参加選手に注目するようになりました。

そして、今回このスタートリストを見て少し嬉しかったことは、もう大会には参加しないかもしれないと思っていた選手の何名かが大会に参加していることが分かったことです。

また、複雑な気持ちになったのは、この大会から日本体育大学トランポリンクラブが復活したことです。

トランポリン競技を真剣に行っている選手が大会に参加することは当たり前のことで、この復活は喜ぶべきことです。

しかし、チームを離れなくてはいけなくなった選手と、チームに残りこれまで参加できなかった分を挽回しようとする選手がいることは、果たして純粋な気持ちで競技に打ち込むことが出来るのか、その心情を察することはできません。

せめて、今回の元凶となった山崎氏は、チームを離れなくてはいけなくなった選手の心情を少し手でも察するのであれば、不用意に会場へ立ち入って顔を見せるような真似をしないで欲しいと思います。

きっと理由もなくチームから追い出された選手が、山崎氏の顔を見れば競技への集中力が削がれてしまうことは容易に想像がつきます。

もし競技中に事故などがあれば、それは選手だけの責任ではありません。

トランポリン競技は、メンタルが強く影響するスポーツであればこそ、全ての選手が100%の力が発揮できるように配慮して頂けることを心から願います。

山崎氏がこのブログを見ているのであれば、未来のある若い選手たちを、これ以上苦しめることが無いように自粛するべき状況であることを、あえて伝えたいと思います。

2017/04/25

まもなく開催「第4回全日本トランポリン競技年齢別選手権大会」を解説

桜の木は、葉桜となり緑が太陽に照らされてまいりました。
朝のランニングコースには、桜を植えた並木通りがあり、清々しい朝を彩ってくれています。

そこで、2017年度の主要大会第1弾となる「第4回全日本トランポリン競技年齢別選手権大会」について本日は解説します。

大会基本情報


公式サイトは日本体操協会(第4回全日本トランポリン競技年齢別選手権大会

開催日程


2017年5月12日(金) ワールドゲームズ選考会
     13日(土) 11-16才部門別競技
     14日(日) 17-21才部門別競技、オープン部門予選・決勝

スケジュール

ワールドゲームズ選考会(5月12日)


  • 予選(女子 18:45開始、男子 19:05開始)
  • 決勝(女子 19:25開始、男子 19:40開始)

11-16才部門別競技(5月13日)


  • 11-12才(女子 9:45開始、男子 9:45開始)
  • 13-14才(女子 10:30開始、男子 12:45開始)
  • 15-16才(女子 14:15開始、男子 14:15開始)

17-21才部門別競技、オープン部門予選・決勝(5月14日)


  • 17-21才(9:45開始)
  • オープン予選(12:45開始)
  • オープン決勝(17:00開始)


会場


ヤマト市民体育館(群馬県前橋市)<地図
〒371-0816 群馬県前橋市上佐鳥町460−7


ポイント



  • ポーランドで開催予定のワールドゲームズへ参加する日本代表ペアが決定
  • ブルガリアで開催予定の世界選手権へ参加する日本代表選手が決定
  • ブルガリアで開催予定の世界年齢別選手権へ参加する日本代表選手が決定
  • オープン部門は強化指定ランク取得可能カテゴリー



ワールドゲームズに参加する日本代表ペアの決定方法


昨年の全日本選手権シンクロ競技で男女上位3組が、日本代表ペアの座をかけて戦います、日本代表ペアは男女1組のみ、シンクロ競技の採点はペアがどれだけ同じタイミングで演技を行えているかが、得点に大きく影響するため1名だけが突出した演技をしても勝てません。息の合った演技をしたペアが日本代表となります。

各ペアは第2自由演技2本の得点で争います、非常に高い集中力が必要となる試合になります。


世界選手権に参加する日本代表選手の決定方法


オープン部門には13才以上の選手が参加することが出来ます、但し、年齢別部門と両方に参加することはできません。
参加者はシニアルールで予選を行います、シニアルールは、第1自由演技1本、第2自由演技1本の合計点で争うルールで、予選通過者は上位8名までとなります。
予選通過者は、決勝で第2自由演技1本を行い、決勝演技の得点が最も高かった選手が日本代表選手となります。
但し、男子は予選と決勝の合計得点が163.00点、女子は149.00点を超えていることが条件となります。
日本代表選手となるのは、17歳以上の男女各1名と前年までよりも厳しく、今年の参加選手へのプレッシャーは高いものとなることが想像されます。


世界年齢別選手権に参加する日本代表選手の決定方法


年齢別部門に参加する選手から選出されます。年齢別部門には年齢に応じてカテゴリーが分かれています。
カテゴリーは、11-12才、13-14才、15-16才、17-21才の4カテゴリーがあり、2017年12月末時点の年齢に応じて、カテゴリーが分かれます。

選考方法は、第1自由演技1本、第2自由演技2本の合計点で争われ、予選、決勝といったものはありません。

合計点が最も高い選手から男女各2名が選出されます。
但し、各カテゴリーごとに派遣標準得点が設定されており、この得点を超えていることが条件です。

強化選手指定ランクの取得


本大会のオープン部門に出場する選手は、順位に関係なく第1演技、第2演技、準決勝または決勝の合計得点により、各ランクの強化指定選手に認定されます。

SAランク

男子 173.8(113.1+60.7)点以上、女子 159.4(104.3+55.1)点以上

Sランク

男子 170.0(110.8+59.2)点以上、女子 155.4(101.8+53.6)点以上

Aランク

男子 165.5(108.1+57.4)点以上、女子 152.7(99.9+52.8)点以上

今年度から基準となる点数が見直されています、上位を狙える選手は目標設定として見直しておくのが良いでしょう。

また、括弧書きで合計点の理由が記載されました。
男子は、第2演技で60.7を獲得できるならSAランク、59.2ならSランク、57.4ならAランクを狙えることが分かります。

強化選手に認定されると、海外大会への遠征費の補助や、次年度の全日本選手権への出場権など特典があるため選手たちは大会への出場機会を、通常より多く得られます。

2017年度を占う意味でも、重要な大会となります。
選手の皆さんにはぜひ頑張っていただきたいと思う気持ちと、事故のない素晴らしい大火にしてもらえればと思います。

2017/04/19

日体大トランポリン競技部どこに向かっているのか?噂の真相は?

4月を迎え、桜が舞う季節、新年度を迎え社会人となる人や、大学に通い始める人たちが街に溢れており、初々しい季節。

かと思えば、春をあっという間にすっ飛ばして、夏が来たかのような日中の暑さが体に応えますね、熱中症にはぜひ気を付けてください。


さて、気を付けると言えば、私のマイブームは「日本体育大学クラブの噂」ですね。



2016年度より、日本体育大学クラブには、山崎和博氏が就任されてから、事件、事故を連発しています。



ことの始まりは、選手がイベント参加時にウォーミングアップで体制を崩して負傷する事故だと言われています。

私も最近まで知らなかったのですが、大変な大ケガらしく、現在も病院で療養中であるとのことです。

どうも、この大ケガを負った選手の親御さんは、石川県では有名な人らしく、お知り合いの議員さんも絡んで裏から何かをしていると言われています。
しかし、これはあくまでも噂で、誰も詳しいことは知らないらしくはっきりしません。

山崎氏は、事故後は日体大の学長と二人で、この親御さんのもとへ通っていたそうです、そこでのやり取りについては、かたくなに語らないとのことで、様々な憶測が生まれているようです、隠し事をすれば、このような噂が多発するのは普通なのかもしれませんが、日本体育大学は、何かを隠蔽したようです。


その後、山崎氏は全日本競技選手権大会には大会要項の審判として名を連ねていましたが、大会には参加しなかったようです。
大会終了後は日本体育大学クラブは、トランポリン設備を利用した練習が禁止となり、大学生だけではなく、小中学生の選手までも大会への出場を禁止する事態へ発展しました。


その後、2つ目の事件が日本体育大学で起こります。
やはり石川県出身の選手(大学生)が、大学へ精神的苦痛を訴えるという石川県つながりの事件が起こるのです。


もう、どう考えても頭のおかしい大人の仕業としか思えません。
トランポリン競技の世界で、石川県出身の選手が多いのは不思議ではないのですが、日本体育大学に入学した石川県出身の選手が二人つづけて事件を起こすという事態。

ここに意図が無いなどと誰も思わないでしょう、しかも前出の議員さん、やっぱり知り合いのようです。

ここから日本体育大学クラブは、活動休止となります。

大学内で起こっていることなのですが、日本体育大学クラブは、大学生だけではなく下は小中学生、高校生まで幅広い年齢層が所属しており、全員が練習を禁止されていたようです。

日本体育大学ほどの立派な大学が、小中学生まで巻き込まないと事態を収拾できないのは、あまりにも稚拙としか言わざるを得ません。

対処にあたった大人たちは、自身の力の無さを巻き込んだ子供たちに、心から詫びるべきです。

しかし、この対処にあたった大人たちは、反論も反撃もできない子供たちに向かって、そもそも日本体育大学とは関係なく、勝手に練習に来ていただけだと言い始めます。

もう、ここまでくると自己都合しか考えていない人間が、日本体育大学で権力を持っていることがあらわになってきます。

この大学、組織から腐っています。

この記事を読んだ高校生以下の方、その親御さんは、日本体育大学から推薦入学の話をもらっても、絶対断った方が良いです。
まずいことがあれば、情報を隠蔽し、切り捨てることで事態を収拾してしまう大学に、人生の一部を預けることは、お勧めできません。

結局、現在は当時練習に参加していた高校生以下の選手は、全員、その存在を否定され今年度からは、日本体育大学クラブへは所属することは出来なくなっており、そのことに対するフォローは一切ないとのことです。

競技人口が少ないスポーツにおいて、少しでも参加者を増やそうと頑張るのがあたりまえなのに、こんなにも嫌な思いを、小学生や中学生に与え、裏切ることは、誰の目から見ても正当性のかけらなど見当たるはずがありません。

5月には年齢別選手権大会があります、今回のことで巻き込まれてしまった子供たちの姿が、もう見れなくなると思うと、胸を突かれたような痛みが走ります。

どうか、このような悲劇は二度と起こらないことを祈ります。

2017/03/23

衝撃 日本体育大学クラブ 高校生以下の選手を全員放置

日本体育大学が、まだ義務教育も終わらない小さな子どもに対して、スポーツ参加を拒絶し、選手生命を奪う事態を引き起こす!


日本体育大学は、トランポリン競技部で活動してきた、幼児、小学生、中学生、高校生の全ての選手について、今後は活動に参加させないことを決定したとのことです。

これを知った瞬間、私は教えてくれた知人の言うことが信じられず、何度も聞き返してしまいました。

何よりも、体育・スポーツの普及・発展を積極的に推進することを「建学の精神」として掲げている、特徴的な大学において起こったことが衝撃です。

いったい何が起きているのか


マイナースポーツにおいて、その活動参加者が減退していくことのダメージは、日本体育大学のように、数多くのスポーツを推進してる大学であればこそ、どれだけ大きなものか容易に想像できるはずです。

それにも関わらず、まるで日本体育大学はトランポリン競技については、今後、活動を縮小させ、いずれ活動を完全に停止させるような方針をとったことは、まったく理解できません。

こうやって、日本のトランポリン競技は、なくなってしまうのでしょうか

今回の決定により、影響を受けた選手は大よそ次のようになると思われます。

・10歳以下(男子)4名
・11-12歳(女子)1名
・13-15歳(女子)1名
・15-16歳(男子)2名
・17-18歳(男子)1名
・17-18歳(女子)1名

これらは、年齢別大会と全日本ジュニアのスタートリストから予想される人数です。
合計で10名もの子どもが影響を受けており、各選手の大会成績を確認してみると、川崎市長杯、都道府県対抗など、大きな大会で入賞、優勝した実績をもつ選手まで含まれていました。

これは、選手登録していたトランポリン競技にかかわる子どもたちのみであって、もっと小さい選手登録前の子どもも数十名いるはずで、これら影響を受ける子どもの数は、活動を継続する大学生よりも多いものと思われます。

日体大では、トランポリンのようなマイナースポーツは、もう相手にしない


これまで伊藤先生が、日体大にいたから守られていただけで、伊藤先生が定年を迎えられたことによって、守ってくれる人がいなくなってしまったのでしょうか

後任の山崎先生も、大きな大会で審判席に座られている方なので、伊藤先生が安心してバトンタッチしたものだと思うのですが、結果からすれば、力不足だったのだと思います。

私は、これまで他のスポーツを観戦するときにも、日体大の選手について応援したくなる気持ちでいっぱいになりましたが(もちろん、所属に関係なく他の選手も応援しています)、今後は、そんな気持ちになれるのか不安です。

2017/02/15

まもなく開催、第8回都道府県トランポリン競技選手権大会(静岡県掛川市、予選 2017/2/18 土、決勝 2017/2/19 日)

こんばんは!

まもなく開催される「第8回都道府県トランポリン競技選手権大会」について、記事を投稿してみたいと思います。



駄文ではございますが、ご興味のある方は、読んでやってください。


大会について


ご存じない方に向けて、この大会について説明をさせていただきたいと思います。

毎年1回開催される「都道府県トランポリン競技選手権大会」、トランポリン関係者からは「都道府県」と呼ばれている本大会ですが、他の大会と異なる部分が何点かあります。


開催時期は、毎年2月の中頃となります、開催地は静岡県掛川市にある「東遠カルチャーパーク総合体育館 さんりーな」 のアリーナです。

掛川駅からは車で10分、掛川インターからは車で15分の場所にあります。
なお、掛川駅から市内巡回バスで向かうと30分ほどかかりますので、お時間には余裕をもっていくのが良いかと思います。

毎年、会場付近には交通整理をして頂けるご年配の方が、常時スタンバイして頂いており、臨時に確保頂いている駐車スペースへ誘導、会場前の道で車を止めて選手が安全に道を渡れるように配慮を頂ける素敵な運営会場です。

会場入り口のスペースには、毎年3~5店ほど出店しており、軽食(焼きそば、お好み焼き)などを販売していて、参加する選手なども購入されています。

会場の正面玄関に入ってすぐの場所には、スポーツ用品や掛川茶(試飲あり)、地元の名産品などを販売していいて、 ちょっとしたお祭りのような感じです。

正面玄関から左手の階段を上ると、アリーナの観覧席(2F)に行くことができます。
観覧席の入り口手前には、試合や練習で利用するレオタードなどを販売しており、なかなか実物を確認しながら買うことが難しいレオタードを、実際に手に取ってから買えますので、参加選手の楽しみでもあります。

正面玄関から右手奥には、アリーナとサブアリーナへ向かうための入り口があります。
選手、コーチは、こちらから会場に入るようになっています。


なぜ「都道府県対抗」なのか?


実は、都道府県を前面に出したトランポリン競技の大会は、年間を通してこの大会しかありません。
選手は参加申込するときに、自身の本籍、居住地、所属団体の登録地から、都道府県を1つ選択して申し込みをします。

上位8人に入る可能性がある選手にとっては、この選択した都道府県が年齢別部門の予選結果に大きく響きますので、少し考えることがあるかもしれません。

この大会では、予選結果を他の大会と同じように得点上位から順番に並べていきますが、申込時の都道府県の中で1名しか決勝に出れません。

1位 鈴木 一郎 石川県
2位 佐藤 太郎 石川県
3位 大木 浩二 東京都
4位 藤波 健太 大阪府

このように順位が出てくると、2位の佐藤選手は、同じ石川県の中で2番目となるため、年齢別部門の決勝には進出できません。こういった上位で2番目以下の選手は除外されていき、各都道府県で1番の選手が8名まで決勝に進出します。

尚、全選手が年齢別部門で予選を行いますが、全年齢別部門の中で上位8名は、都道府県に関係なく、オープン部門の決勝へ進みます。

このルールは、国体を意識したことによって作られており、決勝では登録地(都道府県)が異なる選手が優勝を目指すこととなります。

さらに、この大会は決勝もルールが通常とは異なります。
決勝では、トーナメント戦となります。
トーナメントは、予選1位と8位、2位と7位、3位と6位、4位と5位の組み合わせで、トーナメントが組まれるため、上位の選手は安定して優勝が狙いやすいとも言われています。

しかし、この大会は他の大会に比べて、決勝戦が過酷です。

通常は、決勝で1回(10本連続を1回)飛べば、結果が出ますが、この大会はトーナメント戦のため、優勝するには、3回演技をする必要があります。

当然ですが、1回戦よりも準決勝、準決勝よりも決勝のほうが、実力の拮抗した相手との対戦となりますが、準決勝から決勝までの待ち時間は短く、集中力、体力も問われきます。

また、決勝戦からのトーナメントでは、5名の審判員が紅白の旗を持って、良かったほうの選手を示す旗を掛け声とともに上げます。

通常の大会では、獲得した得点を全選手が飛び終わった後に、リストアップして優勝者が分かるのですが、トーナメント方式であることと、判定をシンプルに審判の多数決で決めるため、観戦している人にもわかりやい判定方法となっていると言えます。

予選からオープン部門決勝に進出した選手(参加選手全員の中で上位8名に入った選手)は、決勝での選手紹介で、静岡特産のメロン(ちゃんと化粧箱に入っている)がもらえます。

小さな選手からは、おもわず「いいなぁー」との声もあがり、ほっこりしますね。

年齢別部門で3位までに入賞すると、巨大な麩菓子(色はなぜかピンク)をもらえます。

こちらは様子を見ていると、ちょっと不人気のようです。
大会終了後は、麩菓子が折れてしまっている選手もいますので、別のものなどちょっと考えたほうが良いかも。

今年の「都道府県対抗トランポリン競技選手権大会」では、すでにスタートリスト(予選出場者のリスト)が発表されています。

その中から注目の選手をピックアップしていきたいと思います。

男子注目選手


1位 岸 大貴(石川県) 金沢学院クラブ
2位 島田諒太(石川県) 金沢学院クラブ
3位 堺 亮介(神奈川県) 星稜クラブ
4位 安藤 諒(東京都) 星稜クラブ

岸選手は、オリンピック選手の姉「岸 彩乃」選手の弟として有名ですが、実力もトップクラスです、ここ最近は、中断することが多いのですが、そろそろ魅せてくれると信じています。

島田選手も岸選手に負けない得点を叩き出す選手であり、この二人が奇しくも、石川県でエントリーしていることが悔やまれます。

実は、ピックアップした選手はすべて、石川県の金沢学院クラブ、星稜クラブに所属していて、トランポリン大国である石川県の凄さを感じます。

女子注目選手


1位 名倉沙織(福島県) スポーツクラブ テン・フォーティー
2位 中村優希(東京都) フリーエアースポーツクラブ

名倉選手は、女子の中では高難易度の構成で大会に挑んでくる、チャレンジ精神が高い選手です、難易度が高いことから演技点を落としてしまうことも多いのですが、注目して間違いのない選手です。

中村選手は、名倉選手とは逆に演技点の高い構成で挑んでくると思われます。
両選手とも中断したりしなければ、確実にオープン決勝へ進出すると思われますので、二人で優勝決定戦まで順調にいけば、一番の注目カードになるのではないでしょうか。

最後に


今年は、日本体育大学クラブが、愚かな大人の心無い行動により関係のない選手を巻き込んでの活動停止となってしまい、どの大会も優秀な選手がかけていることが悔やまれてやみません。

全てのスポーツは、常に平等にあってほしいものです。

2017/01/11

チーム存続の危機

遅くなりましたが、あけましておめでとうございます。


昨年11月の全日本大会以降、嫌な話が多く、テンションが下がってしまいました。

本年は、明るい話題が多くなることを祈っております。

ここ最近のトランポリン関連の話題では、「棟朝銀河」選手と「森ひかる」選手のテレビ出演があり、こういった優秀な選手が、メディアに露出していくことは、非常に喜ばしいことで、私自身も嬉しいです。

どんどん後に続く選手たちが出てくると、このマイナーなトランポリン競技も、いつかメジャーと呼ばれる日が来るのではないかと、ワクワクしてきます。

しかし、明るい話題ばかりではなく、マイナースポーツでは、常に脅かされるチーム運営の危機というものがあります。

特にトランポリン競技は、練習場所が限定されることや、個人が一人で練習することも難しい競技であるために、より一層、そのチーム運営は難しさが際立ちます。

現在(2017/1/11時点)、チーム運営が難しくなっているチームが2チームあります。



あべのジュニアトランポリンクラブ(大阪市)


高架下を利用した練習場で、安価な会費で運営をしてきましたが、この場所の利用ができなくなってしまったことで、練習場所を失っています。

Twitterで、その状況を投稿されているので、トランポリン競技に関わる方々は、みなさん知っているようです。

過去には「廣田遥」選手が練習をしていたチームで、現在も大会で上位に入る選手を育てているチームでもあります。

現在は、近隣のチームへ練習場所の提供を受けて、練習している状況、スポンサーを募集するも、具体的に手を上げるスポンサーが出てくるとは思えない状況です。

トランポリン競技の練習場所としては、天井が高く、ある程度の広さが必要となることと、そのような建物の賃料は高くなってしまいます。

トランポリンの器具だけでも非常に高価なものが多く、ある程度のセキュリティも必要となってくるでしょう。

マイナースポーツであるがために、広告効果は少なく難しい状況と言えます。

マイナースポーツだから、お金をかけずに運営することは、選択肢として筋が通ったのかもしれません、しかしリスク対策をするために、備えをしてこなかったのは、問題があったと思います。

所属する選手たちは、ジュニア世代が中心だと思います。

その選手たちが、目標とする光を失ってしまわないように、ぜひ頑張ってもらいたいと思います。
 

日本体育大学クラブ(東京都)


2016年度より、伊藤教授が退任され、山崎準教授が後任となった大学が運営するチームですが、これもまた、不可解な理由により、チームの存続が難しくなっています。

先ほどの「あべのジュニアトランポリンクラブ」は、練習場所を失ったことが原因ですが、「日本体育大学クラブ」、最新鋭の設備を持ち、専用の体育館を有しているにもかかわらず、その設備使用が大学に禁止され、練習することができなくなりました。

日本体育大学クラブに所属する大学生、付属高校(日体荏原)の高校生は、練習禁止の指示が出ているとのことです。

日本体育大学クラブには、大学、または付属校に所属する学生だけではなく、他の高校、中学、小学校の生徒も、希望すればチームに所属することができていました。

しかし、大学がトランポリン競技部の運営を禁止してしまったことから、これら日体に関係のない選手たちも練習場所を失うという事態に陥っています。

これまで日体は、外部の子供たちを受け入れる姿勢は体育学部を有する大学のお手本であり、全てのスポーツを全ての人と共に愛し、楽しむ場所だと、私は感じて理解してきました。

大会の会場では、運営を率先して手伝い、競技中に選手が負傷すれば、真っ先に駆けつけるのは日体の選手たちです、そんな彼ら彼女らが、なぜ練習場所を失わなければいけなくなったのか、その真相は、隠されたままです。

一部の選手は、近隣のチームに個々に相談して、練習をしているようですが、指導者が一貫した指導ができない状況は「あべのジュニアトランポリンクラブ」のケースよりも、悲惨であると思われます。

何か理由があるとは思われますが、日本体育大学クラブにも優秀な選手、将来が期待されるジュニア世代の選手が多数所属しています、この選手たちが、このような大人の事情でトランポリン競技から去ってしまわないように、周囲の大人たちが頑張ってもらいたいと思います。

また、このような状況に追い込んだ大人が、私のブログを読んでくれているなら、思い直し将来ある子供を不幸にしないために思いを巡らせてもらえればと思います。